法華曼荼羅

本来の曼荼羅というのは、密教に由来するもので、大日如来が中央に配された仏教絵画のことを示す言葉です。しかし、日本では、曼荼羅を仏教宗派が取り入れることが何度かあったため、密教以外の曼荼羅、つまり大日如来を中心としない曼荼羅が作られるに至りました。

法華曼荼羅(つづき)

法華曼荼羅というのはその流れの中でできた代表的な日本由来の曼荼羅ということができます。

仏教の中でも、空海(弘法大師)が日本で開いた真言宗は、密教を基盤としたものの代表ですが、そもそも日本において仏教と曼荼羅が融合したのは真言宗の存在が大きかったのかも知れません。

真言密教の根本道場として栄え、現在でも残る東寺には、国宝の両部曼荼羅図、伝真言曼荼羅、五大尊像が残されています。真言密教(東密)は、密教を基盤としているだけあって、大日如来を本尊とし、曼荼羅にも大日如来が中央に描かれています。

宇宙

また、天台宗も最澄が日本に伝えるときに密教を含めた仏教の体系化という壮大な目標とともに持ち帰られ、日本の密教の一つの柱となっています。

天台宗(天台密教)の本尊は大日如来ではなく、釈迦如来を本尊とし、曼荼羅にも釈迦如来が描かれます。

さらに、日本独自の曼荼羅として有名なのが、日蓮和尚の書かれた曼荼羅に端を発する文字曼荼羅でしょう。

「南無妙法蓮華経」という日蓮宗の題目を中央に配した文字のみで書かれた曼荼羅は、中央からヒゲのような線が幾重にも伸びていることから、髭曼荼羅と呼ばれることもあります。


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