大悲胎蔵生曼荼羅

大悲胎蔵生曼荼羅は大日経という教典を視覚的に表した曼荼羅であるといわれています。密教における曼荼羅として、金剛界曼荼羅と対をなす代表的な曼荼羅の一つです。二つの曼荼羅を合わせて両界曼荼羅と呼ばれます。

大悲胎蔵生曼荼羅(つづき)

正式名称は大悲胎蔵生曼荼羅なのですが、胎蔵生曼荼羅、あるいは胎蔵界曼荼羅と略して呼ばれるのが普通になっています。

大日経に示される教えの一つ、三句(菩提心・大悲、方便)を悟りへの道しるべとして図形化しています。

金剛界曼荼羅では九会(くえ)と呼ばれる9つのブロックにわかれていましたが、大悲胎蔵生曼荼羅では12の院とよばれるブロックに分けて描かれています。

曼荼羅イメージ

ただ、金剛界曼荼羅のように、正方形で区切られたものではなく、中央の大日如来を取り囲むように層のように院が配されていることから、見た目には金剛界曼荼羅よりも一つの曼荼羅としてのまとまりがよいように思われます(あくまでも私の主観ですが)。

大悲胎蔵生曼荼羅には、合計409尊が描かれています。

最も中央のブロックに位置する中台八葉院を中心として、遍智院(佛心院)、釈迦院、文殊院、持明院(五大院)、虚空蔵院、蘇悉地院、金剛手院、蓮華部院、外金剛部院、除蓋障院、地蔵院という12の院になります。

縦、及び横に絵の外側に近づくにつれて広がりを持って描かれ、周りを外金剛部院が取り囲むように配置されています。

縦に配置された院の並びにより智慧が表現されており、横に配置された院の並びによって慈悲が表現されているともいわれています。


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